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mocopiは何ができる?Vtuber活動に使える?おすすめのソフトウェアも紹介!

そもそもmocopiとは?

SONYから販売されているモバイルモーションキャプチャーです。

6個の小さなセンサーを頭、両手首、腰、両足首に装着するだけでどこでもフルボディトラッキングができるモーションキャプチャー機材です。

スマートフォンとmocopiさえあれば外でもモーションの収録や録画が可能で手軽に動画撮影も行えます。

2023年1月20日に販売されまだ1年半しか経っていない機材ですが、数々のアップデートにより発売当初と比べ、できることが増えたので、それらも併せてmocopiの魅力をお伝えします。

mocopiを使ったモーションキャプチャーについて

現在2種類のキャプチャー方法があります。

専用のスマートフォンアプリを使った本格的なモーションキャプチャーと、アップデートによりPC版アプリも登場し、今まで比較的新しい機種のスマートフォンでないと対応していなかったのですが、より多くの端末で利用可能になりました。

スマートフォンを使ったキャプチャー

mocopi専用アプリを使えば家でも外でも手軽にフルトラッキングができます。対応しているスマートフォンがあればすぐにモーションキャプチャーを始められます。

セットアップも簡単

はじめにBluetoothを使ってmocopiとスマートフォンを接続します。次に、専用のベルトが付属しているので、それらを使って後頭部、両手首、腰、両足首にセンサーを取り付けキャリブレーションを終えれば準備完了です。

ここまでの利用方法もアプリにて指示が出るのでとても分かりやすいです。

スマホ版のモーションキャプチャーの収録や録画について

セットアップが終わりメイン画面に行くとRAYNOSちゃんがさっそく動いている様子が確認できます。

RAYNOSちゃんも素敵ですが、mocopiは自分のアバターを利用可能なので、今回はスタッフの作ったアバターを使います。

VRM形式の3Dモデルが利用可能で、スマートフォンに保存しているアバターか、Vroid hub連携を使い、好きなアバターを利用することができます。

・モーションの保存について

画面上部の「モーション」をタップして保存を選択し、画面下部の赤いボタンを押すとモーションの収録が開始されます。

収録したモーションはスマートフォンにデータとして保存されるので、unity等で読み込んで使用したり、別途アプリ等で利用することも可能です。

・モーションの撮影について

先程はモーションをデータとして保存しましたが、動いてる姿をそのまま映像として保存することも可能です。

背景もグリーンバックや写真に切り替えられたり、ARモードで現実世界にアバターを出した状態でも撮影が可能です。

ARモードを使って外でも収録ができるけど「外で動くのが恥ずかしい」という場合は、あらかじめ収録していたモーションデータをARモードで再生するといったことが可能なおでかけARというアプリがあるので、外での撮影が難しい場合はmocopiアプリと別途アプリを活用することをおすすめしたいです。

(▼mocopiのモーション再生機能にて似たようなことは可能です)

・モーションの送信について

PCのソフトウェアで連携できるものにリアルタイムでモーションを送信することが可能です。Vtuberでの利用やVRSNSでの利用の際に役立ちます。

Vtuberとして配信で上半身を動かすなら上半身集中モードの利用をおすすめいたします。

足首センサーを二の腕に装着することで上半身の動きを重点的にトラッキングができるモードです。

VRChat等のsteamVR環境でフルトラッキングをするのであればPC VR(SlimeVR)モードを活用すると高品質なフルトラッキングが可能です。

こちらのモードは頭と手の動きをVR機器で補い、手首のセンサーを太ももにつけて足の動きを強化するモードとなっております。

PC版のモーションキャプチャーについて

スマホ版と変わらず使えますが、モーションの処理をPCアプリ側で行うため、スマートフォンのスペックが少し低くても利用できるようになりました。

PC版のアプリケーションを配信ツール等でキャプチャーしてそのまま使うことが可能なのも魅力です。

スマートフォン側にはmocopi linkをインストールしてセンサーの数値をPC版アプリに有線もしくは無線で送信するため、PCのみの利用は現状できないものとなっております。

(Free版ではサンプルモーションの再生が可能)

おすすめのアプリ紹介

mocopiはVtuberとして活動している人にも、VRChat等のVRSNSでフルトラをしたい人にもとにかくお勧めしたい機材です。

ここまでmocopiアプリ単体での説明をしましたが、連携して使えるおすすめのソフトウェアを紹介します。


Vtuberとして利用する人にオススメのソフトウェア

フルトラッキングの利用、上半身集中モードの利用でもどちらでもおすすめしたいソフトウェアのご紹介です。使いこなすとかなり高品質なライブ配信等ができるので、どのソフトウェアもおすすめです。

・VirtualMotionCapture

VirtualMotionCapture公式ページ

mocopiの開発に携わっていらっしゃるあきらさんが提供している多機能なアプリケーションです。VRMのアバターを動かして配信等をする際に非常に重宝します。

VRやそのほかの機器と併用する場合でも、mocopi単体でも利用が可能です。

詳しい使い方は公式ページで解説してくれています。

(▼実際にPC側にモーションを送信している様子です)

・3tenePRO V4

3tenePRO V4公式ページ

ウェブカメラでのフェイストラッキングともmocopiのトラッキングを合わせて使うことができ、モデルの切り替えなどもスムーズに行えたり、カメラアングルの操作機能等、配信に役立つ機能が手軽に使えるソフトウェアです。

・Warudo

Warudo公式ページ

背景やシェーダー等とにかく細かくカスタマイズできて、セットアップもチュートリアルがあり便利かつ高品質なツールです。ノードの設定等すこし難しい部分はありますが、利用しているユーザーもかなり増えてカスタマイズする際の参考になるwebページ等が多数存在するので、とにかくこだわった環境でVRMアバターで活動したい人にはおすすめのソフトウェアです。

VRSNSでの利用

PCがある環境でPC VR(SlimeVR)モードを利用し高品質なフルトラッキングをすることができ、Meta Quest 2やMeta Quest 3、Meta Quest Proと直接連携してPCがない環境のVRSNSでもフルトラッキングに対応可能な強みがあります。

・VRChat

VRChat公式ページ

PC版では、mocopiアプリのPC VR(SlimeVR)モードを利用して高品質なフルトラッキングが利用可能です。

Quest版では、mocopiアプリのVRChat(OSC)を利用しQuest単体でもフルトラッキングが利用可能となっております。

・cluster

cluster公式ページ

PC版とQuest版でフルトラッキングの利用が可能です。
公式ページにてmocopiとの接続方法のヘルプがあるので接続時もスムーズにセットアップを終えることができます。

また、初めてのアプリ利用でもチュートリアルが用意されておりゲーム内の操作やモデルのアップロードについてもわかりやすいのでおすすめのソフトウェアとなっております。

・バーチャルキャスト

バーチャルキャスト公式ページ

こちらもPC版、Quest版それぞれでフルトラッキングが可能です。

バーチャルキャスト公式wikiにてmocopiの使用方法案内がありますので利用の際は参考にしてみることをおすすめいたします。

モーションキャプチャーに興味のある人にかなりオススメ

室内外問わずどこでもモーションキャプチャーできるというのは、mocopiの唯一無二の利点で、自分のアバターで動いてみたいという気持ちを簡単にかなえてくれるとてもおすすめしたい機材です。

また、他のトラッキング機材だと部屋が狭いとキャプチャーが難しい、セットアップが手間、知識がないと使えない等の問題がありますが、mocopiは手軽でセットアップもアプリケーション側で丁寧に教えてくれるので、まだモーションキャプチャーを使ったことがないという人にも、使っていたけど部屋が狭くて相性が悪かったという人にもおすすめしたいです。

購入を迷う方はVRレンタルサービスを!

mocopiはPCアプリも出たため対応しているスマートフォンが増えましたが、それでも自身の環境で動くか心配だったり、購入前に挙動を確認してみたいという方はレンタルサービスを利用することをおすすめいたします。

公式ページにて新品を購入すると49,500円(税込)で、いきなり購入に踏み切るのは不安という方はアストネスで3拍4日5,480円〜(税・送料込み)で、レンタルが可能です。

利用してみて気に入ったら商品をそのまま購入することも可能です。

皆様もぜひmocopiの使いやすさを体験してみてください。