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筆者:そにっく
0. 「忍耐」している人へ
Rise and Shine, Mr Freeman… Rise and Shine…
このフレーズに聞き覚えがあるなら、今すぐAlyxを遊ぶべきだ。
そして、これを知っているということはおそらく『忍耐』しているのだろう。
このゲームを最も楽しく遊ぶことが出来るのは『忍耐している人』だ。
せっかく忍耐したのにこれを遊ばないのは、もったいなさすぎる。
忍耐にも休憩が必要だ。Alyxは久方ぶりのHalf-Lifeシリーズとして休息を提供してくれる。
HL1,HL2を初めて遊んだ時の衝撃と同じものが、Alyxにも存在するのだから。
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[Half-Life: Alyx レビュー]全作プレイした筆者によるAlyx徹底解説(後半に攻略法有)
1.Alyxを「VR」でプレイせよ
So, wake up, Mr. Freeman. Wake up and smell the ashes.
Half-Life:Alyxが発表された時、
忍耐をしている諸兄は驚きとともに残念に思っただろう。
筆者も同じだ。
AlyxがHalf-Life2の5年前と聞いて、Episode3はどこ行ったんだ!続きを見せろ!
と。その上AlyxはVR専用ゲーム。
終いには一部の人々は例のプロット”Epistle 3”を元にゲームを作り始めている。
そっちの方に期待している人も多いだろう。
だが、Alyxをプレイし終えたので言う。
“prepare for unforeseen consequences”
『 予測不能な事態に備えよ 』
主にネタバレに備えるべきだろう。手遅れになる前に。
そして何故Half-Lifeと名前がついているのかという理由を考えよう。
長期に渡る忍耐で積み上げた想いとともにVRヘッドセットとAlyxを買うべきだ。
VRヘッドセットの在庫がない?ここにレンタル屋があるじゃろ?
VRなしでALYX遊べるmodあるからそれでやる?
VR以外でALYXを遊ぶのは絶対つまらない。断言する。絶対にVRで遊ぶべきだ。
『初プレイ』は一度しか経験できないのだから、
13年も忍耐しただけの価値を見出すためにも必ずVRで体験するべきだ
でなければ、何のために何年も忍耐したのかわからなくなってしまう。
ともかく、忍耐から一時的にでも開放される方法はこれしかない。
今まで忍耐したならば、Half-Life:Alyxは今までのVRとは格が違う、最高の体験を与えてくれると保証できる。あなたの忍耐は無駄ではなかったのだ。
2.前提になるゲームデザインについて
何故”ALYX”なのか。失ってわかるHEVスーツの偉大さ。
アリックス・バンスについてこれを読んでいる人にとって説明は不要だろう。
HL2当時で24歳、Half-Life:Alyx時点で19歳の女性。
この要素が、VRには不可欠だったのだ。
VRゲームというのは、展開が早すぎると混乱を起こしやすい。
それによって損害を被るというのはストレス源になるため
ゲームの展開を"適度に"遅めに設定する方が良い。
だが既存のハーフライフのゲーム性はVRに適切ではない速度で展開する。
敵もVRに適さない程の数を同時に相手にする。
HEVスーツは多数の敵を相手にできる、相応の高い防護性能を持ち、
放射線、生物汚染防護を始めとしたハザードスーツとしての能力も非常に高い。
だがVRのために敵の数を減らすとすると、
HEVスーツを着ている場合高性能過ぎてゲームとしてのバランスが悪くなってしまう
ここに適切な説明をつけうるのが
『主人公がゴードン・フリーマン』ではなく
それも女性で、何よりHEVスーツを着ていないこと。
つまり”一般人から見たハーフライフの世界”を見ることが出来るのが
Half-Life:Alyxなのだ。
この相対的非力さは、ゲーム中でかなり実感させられる。
バールで一撃で死ぬ、ハーフライフ定番のザコ敵であるヘッドクラブに恐怖し、
いつものように蹴散らすことが出来ないコンバイン兵の大きさと威圧感は半端ではない。
アントライオンの鋭い足が怖い。刺してくる。
ポイズンヘッドクラブを撃ってる時に弾切れ起こしたらもう恐ろしいのなんの…
HL2でお馴染みの木箱も同じデザインで登場するが、持ち上げることは出来ないし、
いつものドラム缶も両手で引きずるのがやっと。
それが、HEVスーツを持たない一般人の視点。
(そして、やっぱあいつとHEVスーツの性能おかしい)
[Valve Index レビュー]300時間 Indexを使用した筆者による解説
3.ストーリーについて
ネタバレにならない範囲で一つだけ言いたいことがある。
今作は間違いなく『Half-Life』である。
だが御存知の通りゴードン・フリーマンはG-manに時空幽閉されている真っ最中。
なのにG-manはALYXの公式トレイラーのラストに一瞬だけ出てくる。
G-manが関わっているということは何かが起きると考えるべきだ。
だからこそ冒頭、G-manがEp2で言っていた『予測不能な事態に備えよ』を引用した。
4.ゲーム性
(メトロコップの動きが凄く良いので今回地味に注目ポイント)
グラビティガンを全力で使いまくって暴れまくるレーベンホルムに楽しい思い出がある諸兄は多数いることだろうが…
コイツは、当時のそれを上回る楽しさだ。
グラビティグローブの楽しさは未プレイ者向け記事に書いたのでそっちを見てもらうとして、
基本は『目的の障害になるもの排除する』ゲームであることに変わりはないが、
『戦闘』『謎解き』『探索』の3つの状態に分けられる。
まずは『戦闘』から。
(非旧作プレイヤーには分からない)ちょっとしたネタバレになるが、
終盤には『Confiscation Field』に類するものが出てくる。
『Zero Point Energy Field Manipulator』の系統的祖先にあたる(と思われる)『グラビティグローブ』こと『RUSSELLS』がこれに晒されるとどうなるかといえば…
旧作プレイヤーなら知っての通り、『かなり愉快なこと』になる。
この状態では短時間しか遊べないのが残念だが、
VRの強みをうまく使った非常に爽快な戦闘が楽しめるようになる。
これが超楽しい。この辺りが今まで遊んだあらゆるゲームより戦闘が楽しい。
終盤に限らず、ALYXは戦闘が非常に楽しい…ずっと戦っていたい…のだが、
ゲーム自体のボリュームとVR入門ゲーとしてのデザインの都合で敵の数や戦闘がかなり抑え気味にしてあり、
VRとゲームそのものに慣れてくると物足りなさを感じるようになる。
だがこれを読んでいる旧作プレイヤーは御存知の通り、Half-LifeはModの豊富さも特徴だ。
公式のSDK配布がまだだと言うのに
既にそこそこ遊べるカスタムマップとして『OVERRUN』と『XenThug』が配布されている。
また、ALYXに使われているSource2は物理エンジンが違うため(HavocからRubikonになった)に完全な互換性はないものの、同じSourceエンジン。
既にHalf-Life2のCity17駅前をALYXシステムで動かしたり、
逆に5年後からタイムスリップしたHEV mkVを着たゴードンフリーマンがアリックスの代わりに大暴れさせることに成功している。
個人的には『グラビティグローブを装着してHEVスーツも着たフリーマンがバール片手にいつも通り大火力で大量の敵と戦う』のを快適なVRシステムで遊びたい。
早く公式SDKを配布して欲しい…
次は『謎解き』
謎解きは主に”マルチツール”を用いたパズルと電力スイッチの切り替えで行われる。
今作はHL2のような物理的なパズルは無く、違和感なく世界に溶け込めてはいるものの、
どちらかといえばVRの利点を生かしてはいるものの”いかにもパズル”的なものが多い。
その辺は、面白いかといえば…微妙なところである。
最後に『探索』
探索は非常に楽しい。
今作は弾薬の出現数と武器アップグレードのための”合成樹脂”の出現数に限りがあり、そこら中の収納を開けまくって探すことが推奨される。
そして、そこに配置してあるものからそこで何があったのか想像するのもまたHalf-Lifeの楽しみ方だと思うが、今作はそんな要素がそこら中にある。どっかのハイウェイや運河のように道中飽きることがない。
また、コンバインのコンソールの中身を見ることが出来たりお馴染みの回復機もリアルかつキモくなっているし、地球に入ってきたXen植物たちを間近に見ることも出来る。
冒頭には懐かしいスナークも出てくる。
個人的には扱いが難しい割に大した火力がなくて大嫌いだが。
噂によればHL1でロケット実験施設に出現していたアイツの幼体がいるとか。ちなみに自分はまだ確認してない。
その他にもHalf-Life2につながる幾つもの細かい小ネタが色んな所で見ることが出来る。
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5.まとめ
Half-Life:Alyxを一番楽しむことが出来るのは『忍耐している人』に他ならない。
忍耐している人にこそ、ハーフライフを初プレイした時の衝撃を思い出すことが出来るであろうこのHalf-Life:Alyxをプレイして欲しい。
知っての通り、Half-Lifeは本編で終わりではない。数多くのModが中々飽きさせてくれない。
特に今作は『探索が楽しい』『ただの戦闘が超楽しい』ため、そこらのカスタムマップすら貪欲に遊びたくなる魔力がある。OVERRUNもいかにもオブジェクトを雑に配置したMod感たっぷりのものでプレイ時間は30分程度だったが、非常に楽しめた。
まだ公式SDK配布前でこれだ。この先も続々Modが出てくるだろう。
ここの記事で書くのもなんだが、
Half-Life:Alyxを買うならMod入れて一年後も遊べるようにレンタルではなくVRHMDの購入を勧める。
当然、レンタルでAlyxを遊んでからVRを買うのもありだ。
だがALYXは忍耐していた人達を落胆させるような出来ではない。
買って損することはないと思う。
だがHALF-LIFE2までをしていた読者の中には、VRをレンタルするにも購入するにもまずPCスペックが足りない、もしくは今の自作PC事情が分からないという人もいるだろう。
特に古めのゲームやインディーゲーを中心に長い期間遊んでいると、
『別に最新のAAAゲームやらないしPC更新しなくていいや』的にそのままな人も多いだろう。
実際筆者がそれで、VR購入前まではGPU性能は控えめだった。
だがかつてHalf-life2をするためにPCを新調したり、自作した人は多いのではなかろうか
今こそ、そういうときなのだ
そういう人のための項目も用意した。
6.VRをするためのPCパーツ交換と新規PC調達
各種レビューや海外サイトでの動作報告などを見る限り、
ALYXのシステム要件は本当に必要なラインギリギリに近いようでありこれ以下での動作はあまり期待できないようだ。
Half-life:Alyx動作環境
OS: Windows 10
プロセッサー: Core i5-7500 / Ryzen 5 1600
メモリー: 12 GB RAM
グラフィック: GTX 1060 / RX 580 - 6GB VRAM
- 既存のPCがCore i第2,3,4世代(Sandy/IvyBridge及びHaswell)の場合
Windows10を導入し、CPUがi7-2600以上であればメモリを16GB以上にして、GPUを交換すれば動作すると思われる。
交換先のグラボは現在ならGTX1660、1660Super辺りが良いだろう。
VRを動作させるシステムとしては最低限だが、これでもまだ動く辺りSandyBridgeの物持ちの良さが凄い。
但しVRシステムのほうがUSB3.0接続を必要とするため、その辺の仕様次第では動かない可能性もあるので注意が必要。
- 新規にPCを調達する場合
AMDのRyzenが市場の勢力をひっくり返し、Intelを『ゲーマーが買う意味がほぼない』状態にまで持ち込んでしまいAthlon64を思い出す状態になりつつある現状、全部買い換えるならばAMDのRyzenの方が明らかに良い。
ゲームでは最適化で同じグラボを使う場合の動作は若干Intelに劣るものの同等性能で価格差が1-2万円存在するため、その差額でグラボを上位のものにしたほうがゲームが快適になるという構造ができあがっている。
CPU:Ryzen5の2600/3500/3600がコスパで3強。同価格帯のIntel製品とは比べ物にならない性能。
GPU:VRの場合、VRAMが6GB以上あるモデルなら基本的に動く。予算の限り良いのを積むべし。
RAM:16GBはもはや必須。
SSD:人権。500GBは載せよう。
- BTOでの調達
BTOでここ一年くらいコスパ良好なのがドスパラのGalleriaRT5。
VRをするのに必要な性能を持ちながら税込10万円を切る。
パーツの供給状態や更新などによって変化はあるものの、この製品のコスパは非常に高い。
ただやはりドスパラなので、似たような構成のものを他で買ってもよいだろう。
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