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Half-Life: Alyx レビュー
0.HλLF-LIFE:ALYX
(そういえばAがλじゃないのは何故…?)
2020年3月24日、13年ぶりに名作FPSと名高いHalf-Lifeの新作 Half-Life:AlyxがVR専用ゲームとして発売された。
筆者は4月6日にIndexコントローラとセットでこのゲームを受け取り、前作Half-Life2:Episode2を購入してから11年ぶりとなる新作プレイとなり、3日で15時間プレイしてクリアした。
結論から言えば
『VRゲームの歴史はHalf-Life:Alyx以前と以降で分けて語られるであろう』
と言いたくなるほど全方面に対して高い完成度を持つゲームだった。
そして同時に
『Half-Life:Alyxは数年以内に”革新的名作”から”普通の名作”になるだろう』
ということも確信した。
特に、VR機器持っている人に対してはこう言いたい。
『あなたはいつか必ずこのゲームをプレイするだろう。但し、新鮮さを失って”普通の名作”になった後ではあまり意味がない。今遊ぶべきだ』
この記事では、旧作をすべてプレイし11年待たされた筆者がHalf-Life:Alyxの魅力を伝えつつ、
グラフィック面で日本人にはとっつきにくいこのゲームの間口を少しでも広げるべく
記事終盤には「恐怖を和らげるポイント」や「ヒント」
更には一番ホラーなチャプター7のヒントと攻略ガイドも書いた。
そのため、終盤はネタバレが多くなるので記事を読んでる途中でプレイしようと思った方は、是非途中で、大体キャラクター解説あたりで読むのをやめてプレイしていただきたい。
1.ハーフライフとは
ハーフライフというゲームは、ただのFPSではない。
特に1998年に発売された初代ハーフライフは
「FPSの歴史はハーフライフの前後で分けられる」
と言われることがあるほど影響力が大きく、当時としては革新的な内容であった。
それまでのFPSは『目的の障害になるもの排除する』というゲームであったとき、その『障害』の殆どは『敵キャラクター』であり『撃って排除する』だった。
だがハーフライフでの『障害』は様々なものがある。
漏電して感電する水たまりやガスが漏れて燃え続ける通路、
逆に電気が通ってなくて動かない装甲扉やエレベーター、
あまりの高い耐久力故に手持ちの武器では倒せないモンスターだったりするので、
電気やガスを止めたり、逆に発電機を動かしたり、特殊な方法でモンスターを殺したり。
またFPS、つまり『主人公の視点がそのままゲーム画面』という構成を最大限活用してそれまで途中でムービーやカットシーンでストーリーを表現していたのに対し、
ハーフライフでは自分の目の前でリアルタイムにストーリーが展開して行く。
初代Half-Lifeの1シーン。研究員はこの後右のバケモノに殺される。
これらの要素が、広範に影響を与えている。Call of Dutyをプレイしたことがある人なら思い当たるだろう。
それらのゲームも、ハーフライフの影響を受けており
時間が経過するごとに後続のゲームがハーフライフが初めて打ち出した要素を取り入れていったため、ハーフライフは時代とともに「革新的な名作」から「普通の名作」に変化していった。
2004年発売のハーフライフ2も革新的な要素として「物理演算」が導入された。
初代ハーフライフもそうなのだが、当時のFPSはフィールド上に物体が配置されていても干渉することが出来なかったり、
出来たとしても特定のアイテムのみという作品がほとんどだった。
これはそもそもゲームエンジン側が「重力」を扱えなかったり、もしくは挙動が不安定になりやすくバグの原因になるというものである。
そんな中、ハーフライフ2はフィールド上に大量の物体を配置し、
一定以下の重量が設定された物体であれば持ち上げて運ぶことが出来る。
それだけではなく「遠くの物体を引き寄せて弾き飛ばす」機能を持った
“グラビティガン”によって”撃つ”という今までのFPSに”弾き飛ばす”が加わり、ゲーム性を大きく変えた。
グラビティガンで丸ノコの刃を持ち
弾き飛ばすと見事真っ二つ。
この手の要素も後続のゲームに影響を与え、ハーフライフ2もまた数年で”普通の名作”になっていった。
そしてハーフライフ2には追加コンテンツとして
“エピソード1” “エピソード2” “エピソード3”が発売されるはずだったのだが
ストーリー途中のエピソード2以降、13年間放置されて今に至る。
2.操作感
さてようやく本題のHalf-Life:Alyxだが
端的に言って『今までのVRゲームとは比べ物にならないほど良い』
まるで別次元の体験。
その操作感を実現しているシステムこそ、『ラッセルズ』こと『グラビティグローブ』だ。
Half Life:Alyxで帽子?を被る
手を物体に向けるとわずかにオレンジ色に変化するので、
狙いの物体に向けて、手のグリップを握り込んで『糸を引っ張って引き寄せる』ようにコントローラーを動かし、
飛んできた物体をタイミングよく掴む。
まるでスターウォーズのジェダイのように、狙ったものを手元に引き寄せることが出来る。
これなら片手で操作できるし、銃を持ち変える手間もしゃがんだり背伸びしたりするような動きも不要でストレスが皆無。
前作のグラビティガンでは直線的に物体が引き寄せられていたのに比べると、グラビティグローブは物体が弧を描きながら飛んでくる。
これが非常に見やすくキャッチも簡単。
そもそも物体を引き寄せられる”グラビティグローブ”なのでタイミングが多少ズレても手元にしっかり収まってくれる。
この操作が非常に楽しく、意味もなく物を引き寄せて散らかして遊んでしまう。
“Indexにハーフライフ付いてきたけどホラーだからやらない”という人でも、このグローブが手に入るところまでは特段ホラー要素もないので、是非体験して欲しい。
また背中にバックパックを背負っており、武器の再装填時に肩の後ろ辺りを掴むと今持っている武器の弾薬を出す”という機能を付けることで視線移動が最低限になり敵から目を逸らす時間を最低限にし、簡単に操作でき混乱しにくいように工夫されている。
(H3VRなどは腰のあたりに弾薬を吊り下げるので見ずに掴むと間違ったものを掴んでしまう事が少なくない。筆者的にはアレはアレで好きなのだが初心者が混乱を招きやすい欠点がある。)
逆に弾薬をバックパックに入れるときは肩の後ろあたりまで持っていくだけの簡単仕様。これも視線移動することなく出来て快適。
その他、ゲーム内のオブジェクトはほとんどすべて弄り倒せる。
収納などはそのほぼ全てが開閉し、弾薬や武器強化アイテムが入っていることがあるので面倒でなければ全部開けてみてもいいだろう。
正直、オブジェクトや物理演算の作り込みは半端ではないため文字にして伝えるのが困難極まる。
大量の物体を配置したが故に出来ることの幅が既存のVRゲームとは完全に別次元の範囲になっており、『できそうなこと』が『出来る』ゲームだ。
そこらに転がっているマスクやヘルメットを装着出来たり、ゲーム本編を進める以外にも遊べる余地がある。
この辺りの面白さは文章では伝わりにくく、とにかく体験してみてほしい。
PC用VRヘッドセットを持っているならば、Steamならプレイ時間2時間までなら返品が可能だ。
2時間でグラビティグローブまで試すことは容易であるので是非、体験して欲しい。
書ききれない幾多の要素を考えた上で、
このHalf-Life:Alyxは今までのFPSにおけるHalf-Lifeと同じように今後の同ジャンルの基準になりうるゲームである。
このゲームは数年後からやってきたVRゲームであり
その数年後には何の変哲もない一般的なゲームになる。
それがHalf-Lifeだ。
冒頭で『革新的な名作』が「普通の名作」になると言ったのはこういう理由からだ。
余談1:Half-Life:ALYXをプレイしたVRChatプレイヤーが、
VRCにおいてもグラビティグローブで物をつかもうとする事案が多発しており、それほど直感的な操作とも言える。
[VRChatとは?]概要から楽しみ方のコツまでまるっとご紹介します!
余談2:グラビティグローブのような操作のあるVRゲームが今後増えるだろうと思っていたが、4月18日、Half-Life:Alyx発売から一ヶ月も経っていないのにH3VRというガンシューティングゲームが『グラビティグローブ』機能を早々と実装してしまった。手が早すぎる。
大方、開発者がグラビティグローブ快適すぎて自分のゲーム遊ぶために欲しいと思ったから実装したのだろう…
とまあ、Half-Life:Alyxは既に『普通』になり始めている。
[Valve Index レビュー]300時間 Indexを使用した筆者による解説
3.コントローラーによる操作感の違い
筆者はVRシステムを2つ持っており、
一つはVIVE CEとIndexコントローラーのセット(通常のVIVEコントローラーは未所持)
もう一つはOculus Rift CV1である。
Half-Life:AlyxはValve Indexに付属するため、Indexの方が優れているかと思われるだろうが(筆者もそう思っていた)意外にそうでもなく、
Oculus、Indexどちらでも快適なゲームプレイが可能だ。
ただどちらも若干ながら問題点を抱えている。
Indexの方は”握り”が安定しないこと。
手に物を持って移動しているといつの間にか手を離してどこかに行ってしまうことが何度かあった。
Oculusの方はIndexよりもボタン類が少ないので、
特に武器の切り替え動作に若干の不安があること。
武器を持っている手のスティックを押し込んで切り替えることになるがジャンプ移動もスティックに存在するため暴発しての落下死が何度かあった。
(Indexでも起きるがOculusのほうが頻度が高い気がする)
この両者での比較は甲乙つけがたい感じである。
ちなみに没入感という点ではIndexコントローラーの方が確実に優れている。
また、Oculus Rift CV1では問題ないがRiftSやQuestの場合はIndexのように手を開いても落ちないようにする、
手に巻きつけて固定する”ハンドルバンド”若しくは”ナックルストラップ”と呼ばれるものを付けることを強く推奨する。
これがあるのと無いのとでは大違いらしい。
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4.グラフィックとデザイン
Half-Lifeは、洋物FPSの例に漏れず(というかHalf-Lifeこそ典型例なのだが)グロい傾向がかなりある。
特にHalf-Lifeシリーズは敵が”異世界からの侵入者”であり、
今作Alyxでは異世界であるXen(ゼン)から侵入した植物や菌類が定着してしまっている地域が舞台。
初代Half-Lifeは1998年のゲームということもあってXenの生態表現も当時としては優れていたものの、今とは比べ物にならない程度であった。
だが今作は、VR史上最高クラスの画質で、よりによってVRでそのXen植物、動物を目の前で、いや手に取ることになる。
これが苦手な人は流石にキツいだろう。
自分などはむしろ細かいところや動きや音までリアルになったXen植物に感動したものだが、知らない人にとってはただの気持ち悪いカタマリに過ぎない。
割と序盤のワンシーン。これが無理だという人は流石にプレイできない気がする…。
例えば回復機。
前作でもアントライオンの幼虫を踏み潰すと体力が回復する仕様があったが、今作は設置型の機械に虫入りの瓶を入れることで使用可能になる。
低難易度なら使わずとも良いが…
5.Half-Lifeの世界
Half-Life:Alyxはしっかりとした”過去”があるゲームだが、それについて作中で明確な説明はない。
既に興味津々で世界観にも興味があるという人には、次の4作品をプレイしてからAlyxに手を付けることをおすすめする。
- Half-Life(初代)
- BlackMesa(初代ハーフライフのリメイク作品。2020年3月に正式版が発売されたばかり)
- Half-Life2
- Half-Life2:episode1
- Half-Life2:episode2
BlackMesa以外はセール時1本100円以下で買えてしまうので全部買っても2500円程度だろう。
今となってはHL2が15年、初代に至っては22年前のの古いゲームではあるが、面白さは健在だ。
当然、いきなりAlyxを遊んでもいいが、過去作の内容を知らずにプレイするとストーリーが分からないまま終わってしまうと思われるので、用語などHalf-Life:Alyxプレイのために簡単に解説していきたい。
- ブラックメサ事件
米軍の秘密研究を請け負うブラックメサ研究所で実験中に事故が発生し、異世界”Xen(ゼン)”との接続点が開いてしまい、研究所中に異世界の危険な生物が転送されてきてしまう。
その危険な生物をバール片手に叩きのめし、単独でXenまで行って転送自体を停止させたのがハーフライフの主人公、ゴードン・フリーマン。
なおXenに行って転送を止めたその後は行方不明(と言うことに地球側ではなっている)
- 7時間戦争
ブラックメサ事件が収束したかに思えたが、今度は研究所だけではなく世界中にXenの生物が転送される”ポータルストーム”が発生。
世界中が大混乱に陥る最中、今度はポータルストームを用いて多次元連合国家”コンバイン”が地球への侵略を始める。
既に混乱と疲弊が極まっていた地球側はすべての軍隊が7時間で壊滅、降伏、和平交渉の後、地球全土がコンバインの統治下に置かれることになった。
- コンバイン
超次元文明であり、複数の次元において惑星を支配していると推測されている。
特に生物と機械の融合、及び遺伝改造技術に長けており今作は特にその傾向が強く見られる。
Half-Life2に引き続き、今作の敵。
- レジスタンス
コンバインの統治体制を崩すため、水面下で様々な活動を行う抵抗組織。
コンバインからは”反乱分子”または”敵性市民”と呼ばれている。
主人公、アリックス・バンスやその父親イーライ・バンスもレジスタンス。
- City17
今作の舞台となる東欧、若しくは旧ロシア領内に存在する都市。
コンバインの地球側本拠地である”要塞(Citadel)”が存在し、コンバイン母星との接続点は地球上でここにしか存在しない。
建設中の”要塞”とCity17
今作ではゲーム開始直後に建設途中の姿を見ることが出来る。
時系列的に今作の5年後になるHalf-Life2では完成済み。
- ノヴァ・プロスペクト(Nova Prospekt)
コンバインの刑務所。主に政治犯、”反乱分子”を収容している。
Half-Life2に登場。
6.キャラクター、生物他紹介
今作に登場するキャラクターと生物を紹介する。
- アリックス・バンス(Alyx Vance)
レジスタンス市民。本作主人公、つまりプレイヤーキャラ。
- イーライ・バンス(Eli Vance)
アリックスの父親。レジスタンス市民。
ブラックメサ事件当時、ゴードン・フリーマンと同じ研究施設で勤務していた。
現在はレジスタンスのリーダー的存在。
- ラッセル(Russell)
レジスタンス市民。
今作が初登場。グラビティグローブの開発者。
通信相手は基本的にこいつ。
- コンバイン兵(Overwatch Soldier)
コンバイン側で大規模な身体改造を受けた人間。コンバイン軍の歩兵。
基本的にマスクを外す事ができず、外すと死ぬ。
前後関係がわからないが、マスクが外れて死亡しているコンバイン兵もいる。
- メトロコップ(Metro Cops)または『保安』(Civil Protection:CP)
コンバイン側についた人間。City17の警察。
白いガスマスクのようなヘルメットが特徴。
コンバイン兵と違ってマスクの下は普通の人間。
- スキャナー(Scanner)
コンバインの監視機械。
City17を飛び回り、オープニング時点でそこらを飛び回っているのもこれ。
非常に数が多いため管理も雑で破損品や部品がレジスタンスに活用されることが多々ある。
- ストライダー(Strider)
コンバインの三足歩行ユニット。
前作では武装していたが、今作では非武装型が作業用として登場。
- ヘッドクラブ(Headcrab)
Xen生物。
ゾンビ、バーナクルと合わせてコンバイン曰く『汚染分子』
Half-Lifeシリーズ定番の最弱ザコ敵、Half-Lifeを代表する敵キャラで要はスライム枠、
なのだが今作ではその小ささもあって強敵。
人間の頭に取り付いて、身体を変化させゾンビにする。
毒を持っていて黒い”ポイズンヘッドクラブ”も居る。登場こいつが恐怖度を一気に上げる。
更に今作からの新種、甲殻ヘッドクラブが登場。
上からでは攻撃が通らないので飛びかかる前の威嚇行動中に腹を撃ち抜こう。
- ゾンビ(Zombie)
ヘッドクラブが寄生している人間。
ヘッドクラブが人間を操作している状態なのでヘッドクラブが外れると死ぬ。
最初から外れていれば既に死んでいる。
逆に頭にヘッドクラブが付いているものは起き上がって動き出す。
- バーナクル(Barnacle)
Xen生物。今作で最初に登場する敵。
天井に張り付くフジツボ状の生物。というか英語でフジツボがBarnacle。
長い舌を地面まで垂らし、触れたものを巻き上げて食べる。
生物以外はそのまま飲み込むか、吐き出す。
旧作では舌に触れただけではダメージは加わらなかったが、
今作では首を絞められているらしくダメージが入る。
- ボーティガント(Vortigaunt)
Xen生物…とは少し違うがXen経由で地球に入ってきた生物。
人間に近い体型を持つが、腹部にも腕がある。
彼らにとって異世界言語である英語を理解する知性を持ち、作中の時点でコンバインと敵対しておりアリックス達には友好的な存在。
喋り方が独特。
手から電撃を放ち、テレキネシスで物体を動かし、不完全ではあるものの未来予知、テレパシーなど超物理的な能力を持つ。
その他、色々と謎が多い連中。
- ゴードン・フリーマン(Gordon Freeman)
(作中で顔が見れるシーンが基本無いのでゲーム用ヘッダで代用)
”バールを持った男”旧作主人公。オレンジ色のハザードスーツを着ている。
今作時点ではXenに行ったっきり行方不明、実際にはG-manに”雇用”もとい幽閉されている。
- G-man
スーツにネクタイ姿の謎の男。意味深な物言いをする。
基本的にゴードン・フリーマン以外にさほど興味を示さないと思うのだが、何故かALYXの公式トレーラーの最後に一瞬出てくる。
何故だ。出番ないだろ。
HL2:Ep2の時にはアリックスについて色々言っていたが…
少なくとも時空間に干渉してゴードン・フリーマンを幽閉するような能力がある。
これより下の項目は『既にプレイを始めた人向け』になるのでレビュー記事としてはここまで。
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7.最後に
可能な限り手短に纏めるように努めたが紹介がここまで長くなってしまったのも、
11年待たされ、そしてそれに見合う出来だったが故に語りたいことが語り尽くせない程ある。
そして、Half-Lifeシリーズには必ずあるModの開発も既に始まっているらしい。
Half-Life:Alyxそのものは15時間くらいで終わってしまうが、Modやカスタムマップまで入れてしまえば、そもそものゲームシステムが楽しいこともあってかなり長い期間遊べるだろう。
Half-Life:Alyxはゲーム本体が6000円するのではなく、ゲーム開発キット込で6000円なのだ。
グラフィックが苦手でも今後その要素を排除したmodが多数出てくることが期待される。
もしかすると来年にはどこで書くかはともかく、自分以外の誰かが、Modのレビュー記事を書いているかも知れない。
今プレイできずとも、後々思い出したらHalf-Life:Alyxの事を調べてみて欲しい。
EX1.全体的な攻略ヒント
注意:この辺りからネタバレが増えてくるので既に遊ぶ気の人は先に遊んでしまおう
- マルチツールを使って電力配線を切り替えるシーンは、物理的な配線を間に挟んでいることも多いので目に見える配線もしっかり確認したほうが良い
- 動かせるハンドル、レバー、スイッチは赤いことが殆ど。
- マップデザインとして”後で行く場所”が鉄格子や金網越しにあることが多い。グラビティグローブで無理に取ろうとせず迂回しよう。
- グレネードは誤爆しやすいがショットガンの改造でグレネードランチャーが付く。これとショットガン用レーザーサイトの使い勝手が非常に良い。
- 合成樹脂は収納の中にあることも。そこら中のロッカーや引き出し、屋外の簡易トイレやゴミ箱を開けて回ろう。
- ヘッドクラブはその性質上、頭を狙って飛びかかって来る。張り付かれたら引き剥がす必要がある。
- ヘッドクラブは攻撃対象に向かってジャンプする直前に静止して威嚇行動をする。その時点で横に動けばまず当たらない。天井や便器の中から現れたり、そもそも壁を登って出てくることもある。またエレベータ等の壁を登っている最中、奴ら攻撃してこない(というか恐らく筋力的に跳躍できない)
- ヘッドクラブは飛びかかってくるところを叩けば頭には取り付かない。緊急時はこれで対処しよう。
- 基本的にハーフライフは無限湧きのないゲームだが、黒いヘッドクラブが無限湧きする箇所がある。再出現頻度はあまり高くない。
- 暗所でバーナクルと爆発物が大量に存在するエリアに関しては、ヘルメットを装着するとバーナクルがヘルメットだけ持っていくので若干楽になる
EX2.ホラー感を少しでも減らす方法
筆者が3周目を最低難易度でプレイしたところ、妙に怖かったので設定や環境を変えつつ色々試してみることにした。
- 設定の『パフォーマンス』から画質設定を低くしよう。没入感が下がるが、下がったぶん怖くなくなる。
- フェイスパッドを厚めのものにする。視野角をあえて下げることで没入感を下げる方法。VIveCE付属のものから厚み半分のものにすると没入感がかなり上がった。
- Indexコントローラーを使わない。これもあえて没入感を下げる方法。特にVIVEコントローラーなら”ゲーム”という感覚が強くなる気がする。ただし未検証。
- 適度に休憩する、周囲を調べながらゆっくり進む。インタビューによると「ゲームデザインとして、戦闘と探索を交互に挟むことで緊張感を長時間与えにくくした」とのことなので適度な休憩やゲーム内の探索もしっかりやろう。早い移動は敵キャラクター、特にヘッドクラブの存在に気づかない原因になる。
- 音響環境を悪くする、良くする。没入感を落とす手段の一つ。
- VRHMDを変える。最終手段と言うかかなり無茶苦茶な手段ではあるが、VIVE CEからOculus Rift CV1に変更したところ、暗所が少しばかり明るくなり見やすくなったのを確認している。複数VRHMDを持っているなら試してみても良いかも。
一番ホラーなチャプター7に関しては次の項で述べる。
EX3.チャプター7で詰まったら見るヒント集
チャプター7に到達した人は『ヤツ』の対処に苦労することだろう。
『ヤツ』の攻略のヒントを書いておく。
- 奴は音を感知すると叫ぶので、奴が叫んだら即移動。奴のルート上から離れよう。叫ばなければ気づいていないので安心して歩こう。
- 奴は目が見えないしドアを開けたりする知能もない。破壊できるドアならば破壊して進んでくるが、重厚な金属製のドアは破壊できない。鍵か付くならなお安全だろう。
- 奴は常に胞子を出しているので、吸い込むと咳が出る。おっさんの言っている通り手で口を抑えよう。
- 奴の移動速度は意外と早くない。アリックスのジャンプ移動のほうが早い。
- 奴はしゃがまないので、しゃがめば通れる所は通れない。
- 常に音を発し続けているものがある場合でも咳をするとこちらを攻撃してくる。逆に言えば他に囮が居るならそちらにご執心なのでかなり近づいても触れなければOK。
- 奴は高低差を認識できないので、奴の身長以上のところには攻撃してこない。
EX4.チャプター7、攻略ガイド
注意:ネタバレどころではなく完全に解法そのものです。
まずは、ジェフについての説明。
- ジェフ
恐らくXenの寄生性真菌によって変化してしまった人間。ゾンビの近縁種? 視力がなく、音に過剰に反応し、生物に対しては有毒な吐瀉物をかける。
体から胞子を発し、人間が吸い込むと咳が出る。
アリックスが持っている武器による攻撃は通らず実質無敵。
1.まず、Xen菌か何かで固まったシャッターを開けるとジェフと遭遇するので左にある脇道にそれてやり過ごす。
2.ジェフが来た方に行くと、右手に割れた窓があるのでそれを超えて入る。
3.ハンドルがあるが、これを回すと音がしてジェフが寄ってくるので奥にある保管庫?に瓶を投げ込み中に誘導する。
4.ドアの開閉では音を発しないのでそのまま閉めて鍵をかける。これでジェフを隔離できる。
なおジェフは保管庫の中に一度入ると相当時間そこに留まる。焦らずドアを閉めよう
5.ハンドルを回して奥へ。エレベーターを呼び出して、到着してドアが半開きになったらもう一度呼び出しボタンを押すと電源が落ちる。
6.エレベーター横の小部屋からマルチツールを使って電力を回復。スイッチの一部がジェフを閉じ込めた部屋にあるので奴を外に出す。
この周辺は胞子を出している植物が居るので咳をしないように注意。
7.エレベーターに乗り込むためにジェフを適当なところに誘導してエレベーターに乗り込む。
エレベーターの中で電源を入れるのにマルチツールを使うと動かず異音がなり始める。
その後ドアの脇にもう一つスイッチがあるのでこれを切り替える。
エレベーターのドアの上半分にぶつかり続けるジェフは下に空間があることを認識していないので、触らなければ問題ない。
8.エレベーターのドアが上下とも開いて音を発している部分にジェフが頭突きし続けるので、
ジェフの脇にある赤いスイッチを押す。この時もジェフが胞子を発しているので吸い込むと咳をして気づかれてしまう。手で口を塞いでおこう。
9.エレベーターから降りたら音を出しまくりながらでも進もう。
倉庫か機械室か分からないところでヘッドクラブが物を落としてジェフを呼び寄せるので、
左手の機械類の中に入ってやり過ごす。
10.ジェフの後を追うことは出来ないので壁に空いた穴から移動する。
外のヴォルトが見えるところに出るとラッセルから通信。この場所まで3つのエネルギーセルを持ってこなければならない。
11.奥に進むとエネルギーセルが置いてある部屋にたどり着く。
それぞれ
A.入り口から見て左手奥のハンドル付き格子シャッターの中
B.入り口すぐ左手の崩れた壁の奥、バーナクルが邪魔。
C.入り口左奥の部屋、左手の収納シャッター手前から3つめの中。
最初は椅子が邪魔して部屋のドアを開けられないので外しておこう。
にある。
A右脇の引き出しとCの部屋の引き出しにはマスクが入っており、装着することで胞子によって咳が発生しなくなる。これで一気に攻略難易度が下がる。重要。
うっかり外れることもあるので注意しよう。
また、エネルギーセルは投げたり落としたりすると金属音を発してジェフを呼ぶので扱いには気をつけよう。
個人的なおすすめは取得次第入口近くに落としておいて、帰り際にまとめて回収する方法。
それぞれのエネルギーセルの取り方は、
A.鉄筋に刺さっているハンドルを取り出し、ハンドルが正しい位置に刺さる方の鉄筋側に入れ直す。
この状態だと少ししか回らないので、ハンドルを回す前にグラビティグローブでエネルギーセルを手前に落としておく。その後ハンドルを回すと下の隙間からシャッターの手前側にエネルギーセルが落ちてくる。
ハンドルを回すと当然音がするので回したらすぐ退避してあとから取りに行こう。
B.バーナクルを殺してグラビティグローブで引き寄せ。グレネードがあると楽。
C.そのまま拾うことが出来るが、取ろうとした瞬間に植物が音を立ててジェフを呼び寄せるので取ったらすぐに退避。
Cの部屋はジェフの巡回ルートから外れており、音を立てない限りは入ってこない。
12.エネルギーセルを3つ入れるとコンバインの操作パネルが使えるようになるので左のレバーを入れると警告音が鳴り響いて左後ろのドアを破壊してジェフが登場。
ジェフは操作パネルにご執心なのでその間にジェフが登場した方向に行ってみよう。
13.そこにはゴミ圧縮機があるので、瓶で中に誘導して、左にあるレバーを下げれば、これでようやくジェフとおさらば。
そして“圧縮機”なのでその下のボタンを押すと…
筆者紹介
そにっく885( Twitter:そにっく885@VRC )
Half-Lifeを11年待たされた人。 忍耐2年目。横須賀美術館をVRで作ってる人。 名前の由来がJR九州の鉄道車両及び種別名なので改名しなきゃいけない気がするけどやるタイミングを見失ってる人。
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